どうも、Rea-Jenee Japan（リージェニージャパン）です。

僕が思うに「狩猟」「猟師」と一括りにされますが、大きく分けて２種類の狩猟者に分かれると考えています。一つは、趣味・娯楽としての狩猟です。獲物を獲って食べる（もしくは獲ることを楽しむ）、魚釣りと近い感覚の狩猟者で、猟銃を使用する方が多いです。もう一つは、農作物への被害を防ぐために狩猟をする狩猟者です。仕方なく、生活のために、田畑を守るために、という理由で狩猟をする狩猟者で、罠による猟をする方が多いです。

しかしながら現状の狩猟業界は、もっと複雑に色々な状況が絡み合い、趣味狩猟の方が有害鳥獣駆除員となり活動し、結果的に田畑を守っていることもありますし、積極的に罠猟で捕獲しジビエ料理などに有効活用する猟師もいます。中には、地域に猟師がおらず田畑を守るために仕方なく猟師をやる人もいます。

「趣味狩猟」・・・主に猟銃を使用する人が多く、時には猟犬なども使い、山に入って獲物を獲ります。魚釣りと同じように趣味やスポーツ感覚で狩猟をする方達です。また、射撃などの延長で狩猟をされる方もおられます。古くからの漁師さんが多く、高齢である傾向が強いです。オフシーズンも狩猟をしたい、助成金が出るからという理由で、有害駆除員になる人が多い印象です。駆除員として活動はしますが、獲物が取ることが楽しみなので、獲物が多い方がいい、駆除員となり害獣の駆除で増加を抑制することとの矛盾が生じています。



「駆除狩猟」・・・主に罠を使用する人が多く、山の麓にくくり罠・箱罠などを仕掛けて、里山へ出てこようとする動物を捕獲することが多いです。田畑の農作物被害を削減するために罠を設置する猟師が多いです。山の中に獲物を追って入るのではなく、人里に出て農作物を荒らす害獣を山の麓で捕獲する猟です。待ちの狩猟です。農家さんが仕方なくや、農家さんを助けたいという思いの方が多いです。とにかく害獣の数を減らし、かつ山の方へ押し返し、農作物被害が減ること目的です。


「害獣駆除に伴う助成金と猟期外の有害鳥獣駆除」
市町村によっては、害獣被害削減のために捕獲した動物によって助成金が出たり、猟期以外でも有害駆除の目的で駆除のための狩猟を行うことがあります。増えすぎた有害鳥獣と、高齢化で減少する猟師とのバランスを考えると今後も有害鳥獣は増えることが予想されます。そういった予測のもとでの行政対策ではあるのですが、本来、趣味で狩猟をする人達に助成金出すので、たくさん獲ってくださいとか、猟期以外も駆除の名目で狩猟をしていいですというのは、なんとも矛盾だらけのような気がします。猟師不足の狩猟業界が抱える問題の１つでもあります。


「猟師になるには」
「狩猟免許の種類と特徴」
「銃猟と罠猟の違い」
「ジビエ料理について」
「猟師の高齢化」
「猟友会とは」